ネガティブ畑にポジティブ花を

ネガティブ畑にポジティブ花を

人の自慢話は人を不愉快にさせるといいます。自慢したくなるほどの内容の話といえば、大抵はその人にとっては嬉しい幸せな話。「宝くじに当った!」とか「恋人ができた!」とか言って自慢する人はいても、お金を落としたり恋人にフラれたりしたことを自慢げに話す人はいないですよね。

100円落としてガッカリしていたら、1000円の臨時収入があった。恋人にフラれて悲しんでいたら、早速ステキな出会いがあった。そんなケースもあるかもしれませんが、それは稀なことでしょう。

そうか。自分にとっての幸せな話は、人を不愉快な気持ちにさせることがあるんだ。それなら自分にとっての不幸話を、うんとみんなに聞かせてあげよう…なんてことは、間違っても考えないでくださいね。誰かの不幸な話しを聞いて愉快な気持ちになる人はもっといない…と、信じましょう。

ハッと目を覚ましたらいつも起きる時間を過ぎていて、寝坊したんだ。慌てて出かける用意をしようとしたら、いつも置いてある場所にお財布が見つからなかったんだ。着替えをしようとしたら、今度はストッキングが伝線してたんだ。階段を駆け上っていたら思い切り転んで、その姿を憧れの人に見られたんだ、などなど…。

そんなネガティブな話ばかりをしていませんか?口を開けば、不満だらけ。何を言うかと思えば、マイナスな言葉ばかり。どんな話しをしてくれるのかと待っていたら、ガッカリした・悲しかった・失敗した…そんな内容ばかり。

わかりますよ。何か悲しいことがあったら、誰かに話したくなりますよね。辛かったことは、誰かに聞いてもらいたくなりますよね。話すことでスッキリしたり、聞いてもらうことで癒されたりすることもありますよね。心にためておかず、吐き出すことは大切です。

でも、いつもいつもネガティブな話ばかりだと、さすがに相手も気が滅入ってしまうでしょう。そのことで自分から離れていってしまう人が出てきたとしたら、またそれもネガティブな出来事につながります。ネガティブな話しをすることが、ネガティブな結果を生み出してしまうことがないようにくれぐれも注意しましょう。

悲しいことがあったとしても、嬉しいことも全くないわけではないはず。ネガティブな畑の中に、ポジティブな芽を見つけられたらステキですね。

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うららかな昼下がり

春の日差しが差し込むうららかな昼下がり。うららかな気持ちで熱い日本茶を煎れ、うららかな気持ちでおばあちゃんと一緒にお饅頭を食べました。

おばあちゃんがとてもおいしそうにズズズと熱いお茶をすするので、私もマネをしてズズズと音を立ててすすってみました。ちょっと私には熱すぎたけど、舌をヤケドすることもなくちゃんと飲むことできました。いつもはゴクゴクと冷たい麦茶を飲むけれど、たまには熱い日本茶をズズズとすすって飲むのもいいものだと思いました。

おばあちゃんがおいしそうにお饅頭を頬張るので、私も負けじとお饅頭を頬張りました。ちょっと大きな口を開けすぎたけど、餡子がたっぷりでとても嬉しかったです。いつもはクリームたっぷりのケーキを喜んで食べるけれど、たまには餡子たっぷりのお饅頭を大きな口で食べるのもいいものだと思いました。

お茶を飲んだおばあちゃんが、「はぁ」と息を吐きました。特にマネをしようとしたわけじゃないけれど、私の口からも自然と「はぁ」と息が出ました。それに答えるかのように、外ではスズメがチュンチュンと鳴きました。チラリと窓の外に目をやったけど、スズメの姿は見えませんでした。その代わり、春の日差しがポカポカと私を照らしました。

「おいしかった」とお饅頭を食べ終わったおばあちゃんが手を合わせるので、私も「ごちそう様でした」と言って、お饅頭が乗っていたお皿に、目を閉じながら手を合わせました。目を開けたら、またお饅頭がお皿の上に乗っていたらマンガみたいだなと思いながら目を開けたら、やっぱりお皿は空のまんま。マンガみたいなことが起こることはありませんでした。

おばあちゃんがよっこらしょと立ち上がり、お茶を飲んだ湯呑みとお饅頭が乗っていたお皿を台所に片付けに行こうとするので、私も同じように湯呑みとお皿を持って立ち上がりました。おばあちゃんが湯呑みとお皿を洗い、私が拭いて戸棚にしまいました。

「どれ。お天道様がご機嫌だから、お散歩でもしてみようかね」とおばあちゃんが言うので、「私も行く!」と後を追いかけました。外の風は少し冷たかったけれど、お天道様のおかげであまり寒くはありませんでした。

何気なく空を見上げると、一羽のスズメが飛んでいました。私の隣には、おばあちゃん。そんなうららかな午後の昼下がりでした。